だるい

ともかく書いてみる

正直年明けからあんまり調子が良くなくて、それはどう考えても精神的なものからくるものだったのでほっておいて、それなりに楽しい時は楽しく過ごして、嫌な時は嫌だなあと落ち込んだりしていた。

私の内側と外側があんまり噛み合ってないなあとは感じいて、私について私を思って言ってくれた言葉は全部真摯に受け止めたいのに、行動にちっとも移せない自分にもかなり嫌気がさしていた。髪の毛をピンクにしたのも自分としては良くない兆候だと気付いていた。もともと発色のいい色は好きだったけど、とにかく珍奇な格好をすることで身を守ろうとする癖があって、ひどい時は信号機のような服で外に出ていた。つまりセンスが悪いのと自己防衛が重なると私は全身レゴみたいになる。それでもその時自分を立て直すには必要なことに思えたので、脱色して真っピンクにしてもらった。途中でオレンジにもした。二月まではグラグラと揺れていたけど、三月に入った途端にすごく気分が良くなって、春がきたらこんなに嬉しいってことかなあ!?とドキドキしたりした。これなら辞めるって言えるかも、と思って、言った。多分すごく、下手くそだった。

色んな人に怒られた。怒られたというかもっとうまく立ち回りなよ、と言われた。なんで素直に言っちゃうの、と言われた。その通りだなあと思った。私が悪かったなあと思った。私が変に正直なせいで、いろんな人が嫌な思いをしたんだなあと思った。春は寒くて、暑くて、気持ち悪かった。暖房をつけたり消したりした。咳がひどいのもこのせいかなと思った。実家に帰った時に、玄関の前で動けなくなって、30分くらい外に出たまま蹲って泣いてた。意味がわからない。どうにかして実家に入って、逃げるようにお風呂に入って、いっぱい太ももを殴った。切る勇気はもちろんなかった。

そのうち具合が悪くなった。本当に熱が出た。誕生日の日に、一人で、夜中熱を出しながら、何でこうなっちゃったんだろう?と思った。いつからやり直せばうまくいったんだろう? 私の何が悪かったんだろう? どうして人の期待に応えられなかったんだろう? と思った。

コロナじゃなかった。コロナだったらよかったと思った。全部コロナのせいにできたのにと思った。よくわからない薬をたくさんもらって、たくさん飲んだ。よくなったと思って、仕事に行ったら、午後に涙が出てきて、具合が悪いと思われて早退させられた。本当に具合が悪いのかもしれない、と思った。帰り道に河川敷を歩きながら、声を上げて情けなく泣きながら、もうぜんぶいやだな、と思った。

土日は姉が来てくれて、一緒にご飯を食べて、映画をたくさんみて、バラエティもたくさんみて、ずいぶん元気になった。誰かといれば私も大丈夫かも!と思った。自分の悩みがすごく些細に馬鹿馬鹿しく思った。薬をたくさん飲んだ。

それから仕事に行って、仕事をして、朝起きた時に、無理かも、と思った。泣いた後みたいなだるさがずっと続いてて、具合が悪いのかもしれない、と思った。その日も休んで、次の日、どうしよう今日も無理だ、と思った。三日間くらい顔も体も頭も洗ってなかった。自分を綺麗にする意味がよくわからなかった。シンクも一週間放っておいて、使えるコップがなかったので、何日目か分からないけど同じコップで薬を飲んだ。変な味がした。洗濯物も床に散らばって、どれが綺麗なのか分からなかった。私はかなりパニックになってしまって、朝の7時に母親に電話をかけた。かけてるうちに涙が出てきて、寝ぼけた声を聞いた途端に、もう涙腺がバカになった。この気持ちを何で言えばいいのかまったくわからなかった。母親は驚いてた。申し訳なくなって、ごめんなさい、とたくさん言った。でもなんにもできないです、と謝った。母親は、帰っておいで、と言った。それとも外で待ち合わせしてどっか行こうか。家まで迎えに行ってあげようか。私はものすごく罪悪感に苛まれた。二十歳を超えて家を出てるのにまだ母親に迷惑をかけてる。いらないといった。夕方には家に帰ると言った。上司にメールをして返事を待たずにケータイの電源を切った。職場の人にどう思われてるか考えるだけで涙が出てきた。色んな友達が私のことを心配してくれてたのに誰にも満足に返せてないことも不安だった。カーテンはあけれたけど、外に出れる気がしなかった。東京MXでやってるよくわからない韓流ドラマを見た。みんなは人生を頑張っているのに、と思った。こうやって恋愛ができればよかった。恋愛ができないんだったら仕事ができればよかった。仕事ができないんだったら毎日を楽しく過ごせればよかった。毎日を楽しく過ごせないんだったら、毎日を楽しく過ごせないんだったら?

昼にメガネのまま外に出た。目が悪いから度が強い。度が強いと足元を見て酔う。現実を見てこなかったからだ、その罰だ、と思う。罰も何もない。私が勝手に思ってるだけだ。東京は人が多くて、全然歩く速度があがらない。その多さの分だけ人生があるのが信じられない。家に帰りたい。先のことは全然わからない。不安だ。みんな不安だよ、と言ってくれるけど、じゃあこんな風になっちゃう私が弱いのかな、とものすごく不安になって、だめだ。今日が暑いのか寒いのかもよくわからない。寝たい気もするけど寝ちゃダメな気もする。全部私の甘えな気がほんとはしてる。私がうまくやればよかった。私がうまくやればよかった!

 

何もできなかったけどね!

ゆみがブログ書こうかなと言ってたから書いた。今『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を読んだところ。ゆみが貸してくれた。文芸誌に載っているのを切り取って、ゆみが和綴にしたやつ。『おもろい以外いらんねん』の話をした時に貸してくれたのだと思う。面白かった、のか、好きそうだから、とか、読んでほしいから、なのかは朧気だ。好きな話だった。たまごボーロみたいな話だった。口に入れた瞬間にほどけて消えるところが似てる。


森美術館でやっているchim↑pomの個展がめちゃくちゃに良くて、全員に行って欲しい。全員というのは私のお友達という意味。

森美術館を工事現場みたいにして、上下で無理やり2フロアに分けてて、上は敷きたてのアスファルトの匂いがずっとしていた。メンバーがそのフロア、通称『道』をどうするか地べたで話し合ってて、エリィがサイン会をしてた。今はウクライナの方角に向かって祈れる場所があるみたいだ。劇団の稽古もやるそう。

ポーラ美術館でやっているロニ・ホーンの『水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?』もよかった。退屈でなんにもなくてきれいだった。水が張っているようにしか見えない彫刻をじっと見た。海や温泉や水をモチーフにしたものが多かった。私は水が好き。溜まった水が何も言わないのが好き。姉は現代アートが大好きなので、閉館時間まで走り回っていて、私と両親は喫茶店でケーキを食べて待った。父親はあれの何がいいの?と困ったように言った。父親はコレクション展のガレのお茶碗がよかったそうだ。

父親に感謝していることは、食育を惜しまなかったことと、色んなところに連れて行ってくれたこと。私の格好に文句をつけたことがないこと。いま金髪にしているのは気に入らないみたいで、初めてちょっと文句を言われた。私はそろそろ黒くしようかなと思ってる。黒くしてもう仕事を辞めたいですと言おうと思ってる。

 


自分がどこにいるのか知らないで、自分のことを理解できる?

 


近所の喫茶店でご飯を食べ終えて、バットマンを見に行こうか迷っているところ。人生で何回バットマンを見ればいいんだろう。ゴッサムシティなんて嫌いだ。ロバート・パティンソンが見たい。櫻井孝宏の吹替も観たい。吹替が観たい、といいながらわざわざ映画館に見に行ったことはほぼない。(500日)のサマーを見て、トムしんどいな、と思った。それにしても恋愛したくない。恋愛したくねー。気持ち悪い。


佐久間のオールナイトニッポンが来年で四年目らしくて目が回りそう。オールナイトが決まったとき、リトルトゥースの高校の友達と、佐久間がオールナイト来る!絶対ハガキ出そ!とか言い合ってた。結局出したことない。ハガキて。佐久間の番組しか見てない。偏ってる。

クリピが昇格した。マツコ会議からろくに聞いてない。二人のことは好きだし、たくさん助けられたけど、今は聞いてない。熱が冷めること、好きでたまらない時はそうなったらどうしようって不安になるんだけど、実際そうなった時は、こんなもんか、と思うな。いつもそうだな。

中村佳穂のサウンドクリエイターズが面白い。NHKラジオ。話してても歌ってるみたい。大学の食堂でBOSEを捕まえて「この曲かっこいいと思ったらラップつけてください!ダサかったら無視していいんで!」て言い放ったのかっこいい。すぐにラップを送ったBOSEもかっこいい。


バットマン観に行ってくる。一旦家に帰って実家の鍵取ってこようかな。帰りたくなるかもしれないから、お守り。

ほらねあたし

私について書きたいことはない。
(のは、嘘で、結局承認欲求の塊のような私は、いつか自意識によって死ぬんじゃないか、と不安になります。殺されるんじゃないか、というほど加害性もなく、私が勝手に自滅する、ということです。自分の承認欲求を本当に肯定できず、むかつきます常に)
物語を委託することへの罪悪感がある。
どうにかなれるのだろうか。これから?


宇多田ヒカルのBADモードが本当に名盤で、配信解禁の深夜にぶん殴られて、通勤電車でフルで聞いてどうやってこの後働くんだ?とマジで不安になった。スタジオライブの配信も見て、今まで見たオンラインライブの中で一番音が良くて、音、音が楽しいのが分かって、グルーヴが目に見えるようで、もうボタボタ泣いた。
私はfantomeから宇多田ヒカルが好きになった。初恋も好きだった。laughter in the darkで、初めて生で見た。ディーヴァを見たと思った。横浜アリーナは彼女にはとても狭かった。
間近で見る宇多田ヒカルは、小さくて、少女みたいで、誰がこの人を守ってくれるんだろう、
と不安に思うくらいだった。MCもへたくそで、ずっと照れているように話して、申し訳なさそうに曲が始まると思うと、恐ろしいほどの歌声が響いて、「喋れないけど歌えるよ」という歌詞が体の芯から理解ができた。魅力的な人だった。あまりにも圧倒的だった。
歌の力だけで感動して泣いてしまったのは、宇多田ヒカルのライブでだけだ。
(嘘です、ピューロランドの川島明でも泣きました)


宇多田ヒカルの歌詞が昔は全然好きじゃなくて、なんでこんなところで年賀状の話すんだろ?とか、急な俗っぽさとか、リアリティとか、それっぽくてよくわかんないことばっか言ってんな~とか、とにかくもやもやしていた。
でもその彼女のユーモアが、逆に闇の濃さを恐ろしいほどに増すことがあって、それにゾッとしたのだった。今まで彼女が背負ってきたものが、浮き出て見える時がある。そこまで自分を晒しながら、このクオリティで、大多数に届く音楽を作ること自体が、異常すぎる。全部歌にしている。歌にせずにはいられない、のか、歌わないと生きていけない、のか、わからない。
悲しい話はもうたくさん、と、彼女が歌ったときに、私はもう我慢できなくて、ずっと泣いていた。


BADモードは、今回のアルバムは今までで一番内省的なものになる、という本人の呟きを見てからずっと楽しみにしていて、しかしその期待を全部超えていった。わあ、と泣いてしまう。完全にコントロールされている音たちが、だけど自由で、なのにちゃんと近いところで鳴ってくれるのだ。変なリズムなのに、もたっていて、全然歌えないのに、だけど泣いてしまう。
メロディーを追うというよりは、リズムにピッチがついているみたいなんだと宇多田が自分で言っていた。譜割の奇妙さは自分では、へー、という感じのようなのだ。もちろん、その違和感をフックにしているみたいだけど。

 


好きだった歌詞

Here's a diazepam We can each take half of
Or we can roll one up
However the night flows

向精神薬を二人で分け合ってもいいし、さもなくば葉っぱでも吸おうぜ
夜は流れちゃうけどよ 的な?)

 

エンドロールの 最後の最後まで 見たがる 君の横顔が 正直言うと 僕の一番 楽しみなとこ 楽しみなとこ

(エ ンドロールの さ いごのさいご ま でみたがるき みのよこがお が   しょ うじきいうと ぼ くのいちばん た のしみなとこ た のしみなとこ  という譜割なのも好き)

 

吹いていった風の後を 追いかけた眩しい午後

(余韻のためだけにある歌詞 なきゃダメな歌詞)

 

王座になんて座ってらんねえ 自分で選んだ椅子じゃなきゃダメ

(pink bloodはとにかくセルフラブで全部パンチライン

 

時を戻す呪文を君にあげよう

(解釈が分かれるところだけど途方もない赦しだと思って)

 

ロエベの財布から出したお札で 買った詩を読んだ

(この歌詞全部私小説的でいい ヒップホップ)

 

感じたくないことも感じなきゃ 何も感じられなくなるから

(これは 本当に そうなんだよ)

 

オーシャンビューの部屋一つ オーシャンビュー 予約 オーシャンビューの部屋一つ
予約 予約

(この曲 よすぎる よすぎる なんで?)

 


好きな歌の好きな歌詞のことを

君とずっと話したいよ

 

 

 

日記②

つまり、この気持ちをこの気持ちのまま吐き出す方法はなく衝動が衝動のままでいられることなんて不可能なのだと私は思います。言葉にした途端に終わるなら、私はただのテクニック不足なのではないかと思います。どうしたらえっちゃん、えっちゃんはずっとヒリヒリしているから、私は悔しい。あなたになりたい人はこんなにいたのに。委託した物語を全部取り返したい。無意味なことが好きなはずなのに意味のないことに耐えられない。私の意味は。

たまにふと思い出します、私のことをデブだと言ったあの男の子や、私のことをブスだと言ったあの女の子の顔、私の中ではちっとも成長せずに残っています。そうやって誰かの中にも私がいるのだと思います。ルッキズムに反対だと言ったあの子がずうっと整形したがってることも知っています。別にどうでもいいんですが。

それを言ったら全てがおしまいなんですが。

電話しようという連絡をしないでほしいです。 電話好きじゃないです。あれを相互コミュニケーションとは呼ばない。一方通行のキャッチボール。人の話を黙って聞いているのは得意じゃないからです。頭に浮かんだことをすぐに言いたいからです。酔っ払ってよく電話をかけてくる子がいて、私はいつも鳴り終わるまで息を止めてしまいます。橋を渡る千尋のように。

それでも人間でいることができるので友達と話さなくてはいけません。繕うことがマナー。装いは本気になるから。私はアメーバ。息抜きのために生きる金が減っていくのはおかしい。つまりマイナスのスタート。あなたが30万貰うのはとてもいいこと。私がその半分なのは笑うことです。何が本当なのかはテメーが決めろと思います。私はどれだって本物なんだよ本当は。

寝てもいいかな。電話を待つ時間が嫌いだよ。

 

今日思い立って職場のトイレでSNSのアカウントを消したら、夜に友達から「もう遊べないなんて覚悟してなかった」とラインが来て、そりゃもうビックリした。ブロックされたと思ったらしくて、私はもうとにかくビックリした。纏われないで生きたいね。君も幸せでいるといいと、私はずっと思ってるけど、ちっともそんなことは伝わらないんだから、難しくて参っちゃうね。君と繋がっていなくても遊べると私は信じていたけど、案外そうでもないのかな。あなたの世界の中心はあなたで、私の世界の中心は私だから、どうすることもできないのかもね。

日記①

 

今まさに人間を無駄にしていると、思う、数多くの電話、電話、電話、全く鳴らさない私はこんなもののために生まれてきたんじゃない、こんなもののために生まれてきたんじゃない、と必死に唱えたけど今日は月光も見えない! うそだ!太陽が食べてるほんの少し、なんで見えなくなるんだそこにいるのに? 変だね、都合の良い妄想を愛し都合の良い妄想を愛する他人を嫌ってきて、まだ言葉がないんだと反復復習反復復習の場外で泣いてて可哀想だと思われたいのかも、なんて自己に疑心、疑う心、暗い鬼、随分とやりすぎな言葉ですね。毎日直線状の行ったり来たり、こんなの同じポケモンしか出なくて私ずっと博士に会いに行けない恥ずかしいのよう……。さてつまり、左親指の付け根を齧ったって次の日には滑らかな私は非常に若く潤った肌の持ち主であり、それはとても意味がないなあと思うわけです。好きだと三文字言うのは簡単で、その三文字に私の今を込めるのは不可能であり、ジャポニカ学習帳だかなんだかに好きだ好きだ好きだ好きだ好きだなんて埋めて埋めて何冊何冊何冊やっても私って字が汚くね?私の愛の漢字変な感じ、だなんてことに頭がいっぱいになって、あんたのことなんて考えられないよ、いやうそです、ごめんね、私やってもきっと三ページ。見え見えの見栄でした。言語がない言語がないと泣きながら三日干しっぱなしの洗濯物、憂鬱です。誰も彼も藪の中みたいな話しやがって、わかった顔して残念がって、気持ち悪ぃでやんの、なんて言えない私はニコニコニコニコニコニコしていました。嫌われたくないので誰にもこの世の誰一人にもです。冷蔵庫で寝てる塩麹の鶏肉のどっかの何かの部分をもう食べたくないんだけど腐らないうちに食べなきゃな食べなきゃなと思って、しかしなぜ空気の色も知らない国のご飯がウーバーイーツされてくるのか、どうしてお母さんのご飯が食べたいのに、食べたいよう、お母さんのご飯が食べたいよ、と思っているのに、どこの部位かわからない何かを食べなくてはならないのか。1人だからでしょうか。1人なのは構わないのですが表す方法を欲しいです。この前キャンバスを買ってアクリル絵具で描いた絵なんて何にも言えないくらい酷かったので次の日に急いで急いで捨てました、話したいのに話せない、出す前に喉で潰れて胃に消えて吸収できずにこうやってほら出る。。。。馬鹿おばけ。。。。

 

(多分まだ)プロジェクトは終わらねえ

 

ネガティブなことだけ 本音だって思われちゃって ポジティブなことだって 別に嘘じゃ無いのにね アイロニー


リリスクのfantasy、この歌詞の部分を聴いてて、そういやわたし元気な時にも文章書いとかないとな〜と思って打ってる。現在すこぶる元気である。これは、ピルがデカい。かなりデカい。てかもうそれしかない。大袈裟じゃなく人生変わったかもしれない。え!?待って!?何だ私って明るい性格だったんじゃん!? ってなった。ハ!?!?死にたいのって全然私のせいじゃなかったんじゃねーの!?バーカバーカ!!!ってなってて、げんき。いま休薬期間だから若干体調怪しいしほぼイブA食ってるみたいになってるけど、それでも元気モリモリである。

私の心は薬次第なのだと思うと変な気持ちにもなる。伊藤計劃精神安定剤によって左右される己の感情や意識に対する違和感で『ハーモニー』を書いたのは、さもありなん、という感じだ。ちょっと怖い気もする。私を私としているのは一体何なのか。

知ってる? 私たちが判断をする前に、脳みそが電気信号を出しているらしい。少し前にNHKでやっていた。歩くことや食べること、何かを選択するとき、私たちは自分で選んでるように思い込んでいるけど、その前に脳みそが判断をして、大体の処理をしている、んだってよ? NHKのスタジオで、織田裕二はかなり信じてない顔をしてた。眉がグニャグニャになってた。分かるよ。意味わかんないもんな。怖すぎるもん。私たちに自由意志は本当にあるのか。どこまでが意識の範囲内なのか。


考えるとキリがないので、普通に脳みそ毎日サンキュ〜〜〜!と思って生きることにしてる。アタシの脳みそマジ頼むかんね?と思って生きてる。


生活をする、をしていると、とても安定することに気づいた。仕事帰ってからご飯を作るとか、ちゃんと掃除するとか、寝る前に皿洗うとか、きちんとゴミを出すとか、溜めないように洗濯してパリッとなるように干すとか、そういうこと。それって、しないと生きていけないからするんだけど、しないと生きていけないからするのって、めちゃくちゃ前向きな行為だ。自分を大切にするのと同じ。だから苦手だった。前は洗濯するのも嫌だった。明日が嫌でしょうがないのに、明日着るための服を洗うなんて、正気の沙汰には思えなかったのだ。

今でも面倒だからめちゃくちゃ嫌なんだけど、やれてる時は、わたし人間やってる〜〜〜!と思ってドバドバ脳からなんか出てるのを感じる。そもそも、自分を大切にする余裕がないとできない事だから、コロンブスの卵みたいな話ではあるんだけど。「意味なんかないさ 暮らしがあるだけ」て歌詞がずっと恐ろしくて仕方なかったが、今はなんか大丈夫に思えてきて、そう思えてる自分にホッとしている。洗濯機がぐるぐる回っても、前みたいな怖さはない。

ヤクのおかげ? したらもうやめらんねーなマジで。


今日の日記。

朝から窓の工事が来て、二時間くらい掛かったんだけど、することないけど出れないから、積読してた大ダークを、業者のお兄さん二人が頑張ってるのを横目に読んでた。すごい面白くて、ザハ=サンコさん………てなって、窓工事あざしたって感じだった。二重窓になったから、隣のビルのオッサンが痰を吐く音も聞こえなくなるわけだし。隣のビルマジで九龍城なんだよな。

午後は大学の友達が遊びに来てくれた。二ヶ月くらい外に出てなかったらしく、真っ白になっていた。ライスシートで作ったトッポギを持ってきてくれたので、あっためて食べた。中にチーズも入ってて、茹で卵も持ってきてくれて、全部食べた。美味しかった。それからニコニコの昔の配信者の話とか、髪色の話とか、他愛もないことを話した。その後PS4でゲームを買ってダウンロードし、それがクリアしたところで夕方になったので、気になっていた近所の中華料理屋に向かった。

「美味しいのはどれですか」と尋ねてみると、おかみさんは「オイシイいっぱいある」とニヤリと笑う。空芯菜の炒めと、豚肉ときゅうりの四川風炒めと、坦々麺と、10個入りの水餃子と8個入りの焼き餃子を迷って水餃子にしたら、「それなら半分ずつにして持ってきてあげるよ」とメニューにないのに持ってきてくれた。運んできた料理をその場でせっせとよそって食べ方まで教えてくれた。可愛い。嬉しい。しかも全部美味しくて、ニコニコ笑ってしまう。

そして友達と青島ビールを飲みながら、大事な話と、全然大事じゃない話と、カスみたいな話と、カスだけど面白い話をした。時間をかけて食べ終えると、気持ちいい夜の中を二人でまた歩いて家に戻り、さっきとは違うゲームをダウンロードして、ゲラゲラ笑いながらやって、彼女は終電前に帰って行った。

こんな日ばかりがあればいいなぁと思った。


出会った時から彼女と話すのが好きだ。激しいが、自己批判ができる人だし、ブレてないから。彼女の美学や哲学は、私とは全然違うんだけど、思想があるのがとても好きだったので、私は一生懸命話しかけていた。最近になって、知り合って最初の頃は引いていたと教えてくれた。「全部頭を使うようなことを話してこられてて、嫌だった」とのこと。心当たりがかなりある。そりゃ悪いと思った。「これは悪口なんだけど」と付け加えて彼女は言う。「いつも頭の中で小説書いてそ」

悪口だな〜〜〜〜〜〜!!!!!!

人とご飯が食べれたのも嬉しかった。一人で外食しても楽しくない。まず量が食べれないし、美味しくても共有できないし、狭い店に行って客や店員に話しかけられても嫌だし、会計方法分かんなくてウロウロしたくないし、なんかダラダラできないし、トイレ行く時毎回荷物持ってくの?ってなるし、面倒だし、つーか、みんなでご飯食べたいんだな私は。くだらないことと大事なことを、いつだって同じ重さで、両方話したいんだ。分かり合えなくても別にいいから。

分かり合えないことを知っている人と話ができたら、とても面白い。私たちはひとつになれない、そこが対話の出発点だ。価値観の過渡期は、特に。

とか思った、いい土曜の夜だった。ポジティブのこと言えてるかわかんないな。もうダイレクトに最近嬉しかったこと書いちゃお。

①びっくりするくらい綺麗な海に行ったこと。

②辞めちゃう先輩と久しぶりに一緒に帰って、改札間際で「今度ご飯に行きませんか」と誘ったら、すごく喜んでくれたこと。「来月までに三回は行こう」と言ってくれたこと。

②通りもんを買って行ったら、先輩がセブンのミルクまんじゅうを買ってきてくれて、みんなで食べ比べをして、「やっぱ通りもんうめーな」とみんなで確かめたこと。

③トイレ掃除できたこと。

ドロヘドロのグッズが受注予約締め切りギリギリで応募できたこと。

空気階段が優勝したこと。

⑥レオちゃんがふわふわなこと。

⑦明日いつまでも寝てていいこと!!!!!!


あしたプラネタリウム行こうかな。ふと思った。どうせ脳みそが私より前に判断してるんだけどさ。でも脳みそも私なのかな。

その辺、伊藤計劃はどう思う?